倉敷の手仕事 備中和紙・・・「紙は心で漉くものなんです」
備中和紙・・・丹下哲夫 千年の歴史をもつという清川内紙(せいごうちがみ)の七代目、丹下哲夫さん。昔も今も変わらない手漉き和紙の技術を継承する、数少ない職人の一人だ。岡山県内で採れる楮、三椏、雁皮の皮を原料に、手間を惜しまず精製し、用途に合わせて最適な紙を漉く。すべて同じ厚みに仕上げることが職人に問われる技量。丹下さんは「いい紙になって役にたってくれよ」と一枚一枚に思いを込め、桁をゆする。備中和紙は丈夫で墨のりがよく、特に仮名書きに最適とされる。まじめな仕事から生まれる上質な和紙(備中鳥の子)は書道の大家、桑田笹舟氏の目にとまり、昭和53(1978)年に奈良の東大寺昭和大納経の料紙を漉いた。五百二十八人による華厳経全六十巻の写経は今、大仏様の中に納められている。
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